公務員試験を振り返って 筆記試験編

 今日はこの一年半ちょっとの内定までの道のりを振り返って、その記録を残す。辛かったあの時の自分の心の供養のために。仕事が辛くなったときに、「こんなにあの時頑張ったじゃん!」と自分を戒めるために。

 

 公務員試験は資格試験ではなく、就職試験である。国家公務員であれ地方公務員であれ基本的に一次試験は筆記、二次試験で面接が実施される。

 筆記試験は教養試験、専門試験、論文試験で構成されていることがほとんど。また、もちろんのことだが面接試験は必ず実施され、学力のみで合否を決定する試験ではない。

 つまるところ、公務員になるためには筆記試験を通過する学力だけでなく人物試験までクリアできる総合的な能力が必要になる。

 公務員試験は広く浅くの知識・知能が問われるので、いかに要領よく勉強できるかを試す試験であると思う。ただ闇雲に勉強するのではなく、何に重点を置いて勉強するか、捨て科目をどう作るかを考えた上で、過去問の傾向分析をして戦略的に勉強するのが良い。受験勉強しかりテスト勉強しかり勉強のやり方についてはもうプロなので、バイトでも勉強の仕方をまず教えていた。話が逸れた。

 私はとりあえず当時の第一志望であった国税専門官試験を軸にして勉強することにした。 

 

注:この記事はとてもとても長いです。卒論ぐらいあります。

 

 

 

0. 準備する 2019年11月
  私が公務員試験の勉強を始めたのは、Studyplusによると、2019年11月1日だ。試験日が2020年8月2日(コロナで2ヶ月伸びることが4月に決まった)だから、275日間勉強可能だったと言える。延期が決まるまでは6月に試験があるものと思っていたので214日、約30週で試験を乗り切るために長期計画と短期計画を立てた。大学の公務員講座は5月からやっていたけれど、なんか進むスピードが遅いし受け身の勉強ってつまらんな、効率悪いなと思って行かなくなってそのままサボっていた(おかあさん、ごめん!)。それからは独学で一人で家に篭って勉強した。まあそんな感じで勉強を開始した。

 11月1日に何をしたのかはよく覚えている。楽天で「畑中本」と呼ばれている数的処理の問題集と専門科目のスー過去を一通り買った。公務員試験のテキストはたくさん出ているけど、どの会社もその根幹にあるのは「総合テキスト」と「過去問を中心とした問題集」だ。それが一緒になったこのテキストは本当に良くて、独学でもなんとかなった。LECにしろTACにしろ主要な会社はどこも似たような本を出してる。

 

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 憲法

発売日: 2020/09/18
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畑中敦子の数的推理ザ・ベストプラス【第2版】

作者:畑中 敦子
発売日: 2018/02/28
メディア: 単行本
 
 

  これとペンと紙さえあれば勉強できる。

 

1. 科目別に勉強方針を立てる
 次に、勉強計画を立てた。とにかく科目が多いので、戦略を立てるのが大事だと考えた。

<専門科目>
憲法
 試験の点数配分を見ると、憲法は重要だった。なにしろ専門試験40点満点中5点は憲法だから。また、憲法の試験科目のない試験区分など存在しなかったから。中学時代で公民を勉強したきり、社会はさっぱりだ。三原則さえ怪しかった。内閣はこれをして、内閣総理大臣はそれをして、天皇はあれをするとかそういうのも全く知らなかった。でも、テキストと過去問を見る限り、憲法はけっこう楽そうだなあとは思った。テキストを数回読んで記憶を喚起して、あとは条文を数回読めばいけそうだな、あとは判例をどこまで確認するかだな、とまずは考えた。

 

行政法
 行政法はまるっきり勉強したことがない。どんな法律なのか見当もつかない。大学でも独学でも勉強したことがない。でもこれもまた配点が大きく専門試験5/40である。また、みんな落とすような科目でもない。ということは、合格には行政法の勉強がキモになるのはわかりきっていたんだけど、どういう法律なのかすら知らないので、とにかく行政法はコツコツやろうと思った。

 

民法
 ん〜全くわからない。未知の境地、という印象だった。甲が乙に対して…とか登記が…とか。でも結局法律なので、条文読み込んで判例覚えてテキトーにテキストと問題集を何周かまわしたら大丈夫だろうと踏んだ。

 

ミクロ
 消費者理論、企業行動、独占と寡占、余剰分析…なんもわからん!!見たこともないグラフや式を見た瞬間、「私にはセンスがない」という感想を3秒で抱いた。とにかく理解に時間がかかる(理解したら溶けるようになりそう)と思ったので、理解に時間をかけてから、演習に力を入れようと決めた。

 

マクロ
 一般に経済学はマクロはミクロの先の話なのでミクロから始めた方が良いという。しかし、ミクロの問題集に恐怖心を感じた私は、あろうことかマクロから勉強を開始した。暗記が苦手で、数学っぽいのも苦手なので、理論を理解していれば応用が効きそうなマクロは第一印象として好きだった。ミクロ同様、理論の理解に徹しようと思った。

 

 以上、憲法民法行政法ミクロマクロの主要5科目と呼ばれるこれらは年内に(2ヶ月で)。インプットを終わらせてクリスマスあたりから演習に入ろうと決めた。かなりの量で苦しかった。

 

財政学
 主要5科目のインプットが終わる頃に始めようと思った。国税で5問も問われるからだ。理論の理解と財政状況の数字の暗記でいけそうだったので、春あたりに取り掛かることにした。

 

政治学
社会学
行政学
 いわゆる学系と呼ばれる暗記科目。学者や理論を大まかに覚えていく。官僚制とか政治理論やマスメディアやなんやら。ニュースの理解も深まるなと思ったので、10分休みや寝る前など、隙間時間でインプットすることにより直前期の勉強は楽になるだろうから、ちょこっと勉をすることにした。

 

社会政策
 保険制度や年金制度について。実生活での知識そのものなので、チョロそうだな、と思った。試験1ヶ月前に10時間もあれば大丈夫だろうと思った。

 

国際関係
 英文の問題があったり、時事的要素が含まれたり、はたまた理論や学者が問われたり、変わったタイプの問題が多い印象だった。大学でもやっている勉強なので、抵抗はなかったが、学者覚えるのだりいなとか思っていた。これも直前期50時間あればカバーできると考えた。

 

<教養科目>
数的推理・判断推理

 まぁウェイトがでかい。知能科目と呼ばれる科目だ。中学受験してる人は有利そうだが、初見だと全く解けない。とにかくここで取れるか取れないかが合否を決めるともよく言われているのでとにかく毎日10問ずつ解こうと決めた。解法を憶えて演習を重ねれば平均以上は取れると踏んだ。

 

・資料解釈

合わないだろう。時間がかかるだろう。やめた。コスパが悪い。

 

・文章理解

 読解力・英語力には自信があったので対策はしなかった。模試でも1問ミスか全問正解だったので不安はなかった。

 

・人文科学

 日本史世界史政治経済法律思想文芸!文系じゃなかったから全然わからん!しかし年末までは専門科目のインプットでいっぱいいっぱいなので、それが落ち着いた3月ごろから始めようと思った。漫画やらで流れを掴んで細かい知識を補填する方向で調整しようと考えた。今振り返れば先延ばしにしすぎたと思う。

 

・自然科学

数学物理生物化学地学!元理系だから地学と物理が敵だった。物理は理解に時間がかかりそうなので捨て、その他の科目も思い出すの時間はそうかからないだろうと踏んだので、試験2ヶ月前からの過去問演習で十分だろうと考えた。

 

<論文試験> 
 国税の記述は経済学をとることにした。法律系は条文や判例の暗記が必要で、暗記が苦手な私には不向きだと考えた。経済学は理論を理解してグラフが書ければ案外書けるだろうと考えた。300円でメルカリで買った生協のテキストを読んで、理解した後に自分で書いてみる。これを3周繰り返した。過去問の傾向があるので、ただ闇雲に書くのではなく、頻出の分野を中心に回した。

 国家一般職は志望度が当時低かったため、国家一般職の記述は何も対策しなかった。そこまでする時間的余裕もなかったが、データを見た上で政策を記述するといった内容だったので、ある程度創造力でなんとかなる(なりません)と考え、最悪ノー勉で行こうと考えた。受験生は真似しないように。

 

2. とにかく勉強する 11月1日〜3月31日
 とにかくスー過去を解いて最初でつまずかないシリーズを読む。公務員試験は範囲が宇宙くらい広いので、よくわからないところで立ち止まらずどんどん進めることがコツだと思う。この期間に多い科目では問題集を6周、少ない科目でも2周はした。問題集が終わったからと変えないことが大事だと思う。ボロボロにすると愛着が湧く。

 

 

↑1週間のタスクの例

 

 

↑細かなto do

 

↑目に見えるところに公式などの付箋

 



毎日同じ風景

 

<専門試験>
憲法:これ間違えちゃおしまいだと思った。内容は今でもほぼ全部覚えてると思う。スー過去のみ

民法:総則と家族法は得意だったけど、債権総論・各論と物権、担保物権は苦手だった。これも判例や条文を中途半端に覚えるのではなくて内容をしっかり押さえておく。スー過去のみ

行政法:馴染みがなくてとっつきにくい。行政書士試験の問題に似てる。これも落とす科目ではない。配点が高い。スー過去のみ

商法:配点が低い/勉強したことないので捨て科目

刑法:同上

労働法:1問だけなので、予想される分野だけやった。

ミクロ:大好き。本当に面白い。ゲーム理論とか消費者理論は面白かった。スー過去、最初でつまずかない

マクロ:IS/LM分析まではわかるのに、AD/AS分析が難しすぎて病んでいた。スー過去、最初でつまずかない

財政学:歳出・歳入の内訳の細かな数字を覚える。何がどう増加/減少したかを暗記。財政理論は理論を理解した上で人物を覚える。国税で配点が高い科目だったので力を入れた。スー過去のみ

経済事情:各国/自国のGDPがどのくらい上がっただのどういう産業がどうのこうのみたいなことをデータとともに理解する。過去問500のみ

経営学:配点が低い/勉強したことないので捨て科目

会計学国税でのみ使う科目。配点が高いが、他の受験生も皆捨てている(国税会計学を勉強しなくても他で点を取れれば受かる)ので安心して捨てた。就職試験はいかに要領よく勉強し合格するかなので、捨てない方がちょっとヤバい。

政治学:政治制度、政治意識、世論形成、政党政治、政治過程論、政治の歴史など、とにかく覚えることが多い。でもこれ勉強したら今の政治がよりわかるようになった。メルカリで買った生協のテキスト

行政学:官僚制、地方自治、評価と能率、行政委員会など。学者の名前と理論を覚えるのはもちろん、制度を暗記しなければいけない。公務員に若干関わるところ。おもんないけど。メルカリで買った生協のテキスト

国際関係:メルカリで買った生協のテキスト

<教養試験>
数的推理:教養試験の点数の3割強を占める。数的を制するものが受験を制す…。初めは苦手だったが、問題集を10周回したら割と得意になった。畑中本

判断推理:知能科目の中で一番好きだった。謎解き。数的処理だけで1時間はかかると思った方がいい。一問3〜7分、8割正答できるように。畑中本

空間把握:空間認知能力が極端に低い私は最後まで苦手だった。畑中本

資料解釈:捨て科目。いつも時間がなくて飛ばしていた。3問もあるのに…。

現代文:いつも満点だった。

英文:いつも満点だった。英文、現代文で落とす文系は多分一次で落ちる。

法律:専門科目の憲法民法行政法やってたら多分大丈夫。過去問500のみ

経済:ミクロマクロ財政学やっておけば簡単すぎて5秒で解ける。過去問500のみ

政治:専門科目で政治学行政学やっておけば簡単すぎて2秒で解ける。過去問500のみ

時事:3問くらい出るはず。細かいところが問われるため、ニュース毎日見てるだけじゃ厳しいので対策の必要性あり。速攻の時事

数学:大学受験で数学やってない人は捨てていい。数1A2Bができれば簡単。過去問500のみ

物理:私は捨てた。

化学:化学基礎レベルの問題がほとんどだが、有機無機もでる可能性があったのでそこだけ対策した。LECテキスト

生物:専門生物からはほぼでないと思っていい。得意科目だったので過去問だけ解いた。LECテキスト

地学:受験で地学使ったことないからといって捨てるような科目ではない。2週間毎日1時間もすれば解けるようになる。LECテキスト

日本史:歴史を受験で勉強しなかった私にとっては覚える情報が多すぎて苦戦した。漫画とか読んで流れを掴んだ上で、時代によって何がどう変わったのか、誰が何をしたのかを流れが掴めるように表にしたものを暇な時に見ていた。LECテキスト

世界史:同上 LECテキスト

地理:得意科目だったのでノー勉でいけた。

思想:実存主義とかプラグマティズムとかそういうのを覚える。面白かったから息抜きに知識入れた。LECテキスト

文芸/美術:誰が何をどの時代に書いた/作曲したを覚える。教養がある人は勉強しなくても解ける。LECテキスト

 


3. 模試を受ける 2月 3月
 公務員試験はだいたい2月から5月にかけて各予備校から模試の案内がある。模試を受けて自分の実力を知り自分がどこにいるのかを確認することで、それからの計画や弱点の発見をすることができる。たくさん受けたほうが良い。ただし、値段が高いので、私は2回しか受けなかった。1回で5,000円することもある。

 ようやく気付いたのだけど、1回目の模試のときは、まだぜんぜん教養の勉強が進んでいなかったので、元々持っている自分のリーガルマインドに頼って直感で勝負していたようだ。ところが2回目の模試では、教養の勉強が多少進んだため、直感ではなく、新たに手に入れたあやふやな知識で解いた結果、勉強は進んだのに中途半端すぎて帰って点数が伸びなかった。

 ともかく、作戦を練り直す必要があった。

 

 

 

2/22 LEC 地方上級国家一般職 択一公開模試
勉強始めて4ヶ月半時点。手をつけていない科目が多かった。しかし周りもそうなので、得点率は5割程度なもののそこまで悪い判定ではなかった。

 

 

3/20 東京アカデミー 国税専門官 択一・記述模試
勉強始めて5ヶ月半。専門が光り出す。ミクロマクロといった比重の大きな科目が得意になってきたことが大きかった。 数的処理はなかなか解けるようになるまで時間がかかる。焦り出す。この模試が帰ってきて4週間は1週間で数的の問題集(約200題)を1周するようになる。

 

計画の見直し
数的処理
テキストをちゃんともう数回まわそう。そうすれば標準レベルの間違うことはそうそうないはず。

民法
民法についてはずっと勉強し続けているわけだから、引き続きスー過去を繰り返しやって、条文と判例を憶えた上で演習あるのみ。対象は、債権総論、債権各論、物権、担保物権だ。家族法は勉強する必要ない。コスパ悪い。というか家族法に条文レベルで付き合っていられるほど時間的余裕がない!

行政法
行政法を無理のない範囲でやり、演習を重ねる必要があった。この時点で3周はしていたと記憶しているが、まだまだ細かい知識の漏れがあった。行政訴訟法、行政代執行法、行政事件訴訟法行政不服審査法をさらに4周は回したい。そうすれば試験日までには状態は整うと考えた。

 

 

4. ラストスパートの日々 5月27日〜6月26日
 時間がなかったので、このあたりは本当に真剣に勉強してた。過去問500を中心に解いていた。毎日机に16時間は向き合っていた。お風呂とトイレとご飯以外は机にいた。行政法民法や数的処理に関しては、テキストを何周もしていくうちに、相変わらず全然意味がわからない箇所が出てきたりするので、ネットで調べたりもした。これはけっこう良くて、YouTubeにすごくうまく説明してくれている人がたくさんいる。行政書士試験や宅建の受験対策用動画がとても役に立った。

 直前2週間はとにかくわかる問題はもうやらない。全くわからない問題ももうやらない。微妙なところだけを集中的にやった。曖昧な知識を補強することで「できる」という実感を持たせ自信をつけるという意味でもこの方法は良かった。

 


民法 物権編#26 「抵当権の効力」解説 【動画で民法がわかーる。】

 


「寺本康之の行政法ザ・ベスト プラス」ポイント講義#12 行政手続法

 

国家専門職[大卒] 教養・専門試験 過去問500 2021年度 (公務員試験 合格の500シリーズ5)

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5. 地方上級試験当日 6月27日
 福岡工業大学が試験会場だった。私は昔から、試験当日はほとんど勉強しない。フレッシュな頭で試験にのぞみたいからだ。とはいえ、試験2時間くらい前に大学についたので、苦手なところや要点をメモした自作のなんでもノートを読む。

 9時試験開始。スタートから良い感じで順調に解いていった。過去二回の模試とは比べものにならないほど、確信を持って進めることができた。一般知識を含め、3問から5問くらい、模試で出た知識が役立った。模試は完全に受けて正解だった。たぶん合格してるだろうなと思った。

 

 

なんでもノート

 

6. 燃え尽き症候群 7月
 地方上級試験でかなり手応えがあったのもあり、完全に燃え尽きた。勉強の習慣がなくなってしまった。毎日1時間か2時間しか勉強しなかった。勉強しない日もあった。それで何をしてたかというと、趣味に打ち込んでいた…。

 

 

7. 国税専門官試験当日 8月2日
 コロナで6月5日が試験予定だったのが2ヶ月伸びた。マリンメッセが会場だった。車で両親に実家から送ってもらい、試験開始2時間前に到着。この日もなんでもノートを読むだけした。会場がまだ開いていなかったので、受験生たちは外で各々勉強していた。

 こちらも9時試験開始だったと思う。教養試験はいつも通りな感じで、おそらく7割ちょっとくらいだろうと思った。専門試験に関しては、ミクロと行政学政治学がとっつきにくくて難しかったので、専門英語と商業英語を選択した。初見です。解いたことないです。でも解けた。(自己採点したところ、全問正解していた。)あとはマークミス指定にか5回確認した。経済学の記述も、ヤマ張ったところが出たので全部書けた。多分筆記は合格しただろうなと思った。

自己採点 教養 28/40

        専門 30/40

 

 

8. 国家一般職試験当日 8月9日
 こちらも2ヶ月伸びた。吉塚駅の前のビルが会場だった。やはり国家一般職の試験は難しい!受かってるのか落ちたのかわからない心地だった。もう残されたやる気はなかった。論文試験はもう全く対策してないので、これで落ちるかなとか思っていた。

自己採点 教養 28/40

      専門 ??/40

 

 

9. 筆記試験合格発表
 合格発表日がいつかについては、スケジュールに入れていたので覚えていたものの、「あっ、そういえば合格発表確認しないと」と思ってサイトを見たら合格してた。合格してるだろうとは思っていたけど、やはり安堵した。来年また同じことをするのは嫌だった。

 

 

10. 最後に
 色々な公務員試験独学勉強ブログを読んでいると、1つの科目に3つのテキストとか使っている人がたくさんいる。でも、声を大にして言いたいけど、そんなに色々やる必要はない。スー過去と過去問500 。これを基本として、わからないところはネットで調べれば十分だ。100%にする必要はないんだし、7割取れれば席次は上位30%に入れるが、入ったところで採用にすごく有利かと言われればそういうわけでもない。公務員試験とは効率よく勉強することができるかどうか、要領よく勉強することができるかどうかを試しているのだ。Done is better than perfect.ってマークザッカーバーグも言うてた。

 次回!人物試験編 乞うご期待!

社会人になる前に知っておきたい猿でも私でもわかる国債のこと

財務省は2019年までの国債発行残高は897兆円だと発表しました。マスコミはこの数字を取り上げて「日本が破綻する」と報じてますよね。

でもこんなに借金しても日本って潰れないのってなんでなの?誰がお金を貸して誰が借りてるの?調べてみました!

 

目次つけたり数字振るのがだるいのでダラダラ説明します。ちなみに私は中3の地歴公民以降政治経済を勉強していません。なのでパカでもわかると思います。金融系行く人は知ってて当たり前、てか教養として当たり前、知らない人はいないと思いますけど……私は知らんかったけど…。

 

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国債は国(政府)の借金です。

100借りてる政府がいれば、100貸してる人がいる。誰が貸してるのか?国民が貸してるんですね。ところがニュースや池上彰みたいな番組を見るとどうでしょう。「一人700万の借金がある」「日本はギリシャのように破綻する」これは違いますよね。私たちは700万円を政府に貸してるんです。

 

まず、国債(国の借金)は、国民がお金を貸して、政府がお金を借りてます。

そう言われると、「私お金を貸したりしてないし国債なんか持ってないよ」と思うかもしれないけど違うんです。

 

私たちは銀行に預金しますよね。銀行にとって預金は借金なので、その借金を誰かに貸して(住宅ローンだったり企業の投資資金のために貸したり)その鞘を稼ぐことで銀行は儲けています。お金を借りる人がいないと銀行は潰れますから。

 

でも今、みんな貯金(預金)はしても、お金を借りない。借りる人がいなければデフレになって銀行は潰れる。なので政府が借りてくれているんです。

 

しかも、国民が円で貸してるんだからいざ満期になった時は、日本政府がやってるんだから日本政府が日銀(政府の銀行)に印刷させて返すだけなんです。だって日本円だから。外国に返すならドルに変えなきゃいけないけど、日本の国債の94%は国内で日本人が買ってるし、のこり6%の外国人も円高で買ってるから破綻しないってことです。大丈夫大丈夫〜

 

一方ギリシャギリシャ人が買ってるのは30%程度、残り70%は国債市場に出すんだけども金持ちはギリシャ政府は返してくれるか信用がないと言って国債を買おうとしない。だからギリシャ金利を上げなきゃいけない。10%超えてるはず、たしか

日本は今マイナス金利で-0.1%です。ずっとずっと下がり続けています。

政治家の力でもなんでもなく、国民の力です。国債マーケットが決めているんです。これは他国の通貨が悪いから、他国の経済がより悪いからこうなってる訳なんです。話それましたけど飽きたのでやめます。

 

お金がない無一文の人がそんなにお金借りれます?って話なんです

 

なるほど〜